どうも!!よっさん(@YossanCamBlog)です!
「今日は曇りだから写真はいいや」と思ってカメラを置いたこと、ありませんか。
あるいは、曇りの日に撮ってみたけれど、家で見返してなんだかパッとしない。全体がぼんやりしていて、目で見たときの印象と違う。
私も長いあいだそう思っていました。でも原因が分かってからは、曇りの日はむしろ撮りに行く日になりました。
先に結論を言ってしまいますね。曇りの日の写真がパッとしない原因は3つで、そのうちいちばん効くのは白い空をどう扱うかです。設定より先に、そこです。
この記事では、①なぜパッとしないのか ②それでも曇りが有利な理由 ③空の扱い ④設定 の順で解説します。急いでいる方は「設定早見表」だけ見て出かけてもらっても大丈夫です!!
なぜ曇りだと写真がパッとしないのか
まず原因から。ここが分かると、あとの対処が全部つながります。
曇りの日は雲が巨大な拡散板になって、光が全方向から均等に回ります。この状態で起きることが3つあります。
- 影ができない … 影は物の立体感をつくる要素です。影が消えると、被写体が平面的に写ります
- 空が白飛びする … 曇り空は明るいので、写真では真っ白に飛びます。画面に白い面積が生まれて締まりません
- コントラストと彩度が下がる … 明暗差が小さく、色も浅く写ります

この写真、けっこう典型的だと思います。緑はきれいなのに、上半分の白い空が画面の印象を薄くしている。
影=明暗の差が立体感をつくる話は、こちらで詳しく解説しています。
→ 写真に奥行きを出す方法|のっぺり写真が立体的になるテクニック
でも曇りは「撮りやすい日」でもあります
原因が分かったところで、逆の面も見てください。曇りには晴れにない利点が4つあります。
- 影が出ないので、被写体がきれいに写る … 顔に濃い影が落ちない。花びらの影で色が濁らない
- どの方向からでも撮れる … 晴れの日は逆光・順光を気にして回り込みますが、曇りは光に向きがないので立ち位置の自由が大きい
- 設定を変えなくて済む … 光が安定しているので、日向と日陰を行き来したときの露出の振れがありません
- 緑や花の色が濃く出る … 強い光で色が飛ばないため、しっとりした発色になります
さっきの作例、空を無視して緑だけ見ると、実はいい色なんです。つまり曇りは「悪い光」ではなく、得意な被写体が晴れとは違うだけなんですね。
だから曇りの日は、空を主役にしない被写体を選ぶのが正解になります。花、緑、スナップ、人。逆に、青空や光線を見せたい風景は晴れの日に回します。
逆に「光を透かして撮る」には斜めからの光が必要です。晴れた日の光の使い方は、こちらにまとめました。
→ 逆光の撮り方|光条・透過光・シルエット、逆光でしか撮れない3つの絵
→ 風鈴の撮り方|”エモい”を決めるのは背景と光の向き
いちばん効くのは「白い空をどう扱うか」
ここが本題です。曇りの日の写真は、空の扱いを決めるだけで見違えます。やり方は3つあります。
① 空を入れない(寄る・下げる)
いちばん簡単で効果が大きいのがこれです。画面から白い空を追い出す。
やることは2つだけ。被写体に寄るか、カメラを少し下に向ける。それだけで白い面積が消えて、色が画面を占めます。

同じ曇りの日でも、空を入れないだけでこれだけ印象が変わります。曇りの日に持ち出すなら、望遠側か、寄れるレンズが相性が良いです。
② あえて白い空を背景に使う
逆の手もあります。白い空を「背景紙」として使うやり方です。
真っ白な空をバックにすると、被写体の輪郭だけが残ってグラフィックな写真になります。曇りの日にしかできない絵です。

見上げる、下から煽る、細かい形のものを探す。鉄塔、電線、枝、建物の縁。形がはっきりしているものが向いています。
③ 空を入れるなら、露出補正をプラスに
構図上どうしても空を入れたいときは、露出補正をプラス(+0.3〜+1.0)にしてください。
曇り空は画面の中でいちばん明るい部分です。カメラはその明るさに引っ張られて、全体を暗めに写そうとします。結果、主役の被写体が沈んでしまう。プラスに振ると被写体が適正な明るさに戻ります。
ただしプラスにすると、空はさらに白く飛びます。空の色をなんとか残したい場合は、逆にマイナスへ。このときは被写体が暗くなるので、RAWで撮って後から持ち上げるのが現実的です。
どちらを取るかは「主役は被写体か、空か」で決めてください。迷ったら被写体を優先=プラスです。
曇りの日の設定早見表
時間がない方は、まずこの設定で撮ってみてください。それぞれの理由はこの下で説明します。
| 設定項目 | 目安 |
|---|---|
| 撮影モード | A(絞り優先) |
| ISO感度 | オート(上限1600) |
| シャッタースピード | 1/125秒〜1/250秒をキープ |
| ホワイトバランス | 曇天(暖かみを足す) |
| 露出補正 | +0.3〜+1.0 |
| 記録形式 | RAW+JPEG(後から調整できる) |
設定の決め方
早見表の中身を、順番に説明していきます。
撮影モードを選ぶ

P(プログラム)モード … カメラが明るさを自動で判断してくれるモードです。難しいことは考えずまず撮りたい、という方はここから。
A(絞り優先)モード … F値だけ自分で決めて、シャッタースピードはカメラに任せるモード。曇りの日はこれが基本です。ボケの量を自分で決められて、明るさの調整はカメラがやってくれます。(キヤノンはAv表記)
M(マニュアル)モード … F値・シャッタースピード・ISOをすべて自分で決めるモード。仕上がりを完全にコントロールしたいときに使います。
Mモードのやり方はこちらで3ステップに分けて解説しています。
→ マニュアル撮影(Mモード)のやり方|初心者は3ステップで覚えるのが正解
ISOは「足りない分だけ」上げる
曇りの日は光が少ないので、Aモードで撮っているとシャッタースピードが落ちてブレます。そこでISOを上げるのですが、順番が大事です。
- F値を決める(ボケの量から)
- シャッタースピードがいくつになるか見る
- 足りなかったらISOを上げる
つまりISOは目標値ではなく、シャッタースピードが足りない分を埋める調整代です。最初から「曇りだからISO400」と決め打ちすると、明るい場所で無駄にノイズが増えたり、暗い場所で足りなかったりします。
ISOそのものの考え方はこちら。
→ ISO感度の基本と使い方|初心者向けに屋内・夜景の設定も解説
シャッタースピードは 1/125〜1/250 を目安に
手持ちで撮るなら、1/125秒より速いところを目安にしてください。1/250秒まで出ていれば、歩いている人や風で揺れる葉もだいたい止まります。
Z50ⅡやZ30のようにボディ内手ブレ補正がない機種を使っている場合は、ここを特に意識してください。曇りの日はSSが落ちやすいので、手ブレ補正がない分をISOと明るいレンズで補う必要があります。
手ブレ補正なしで実際どこまでいけるのか、実感をまとめています。
→ Z50Ⅱに手ブレ補正はないけど、実際どうなの?
仕上げの3つ
ここまでで撮れるようになったら、あと3つで印象がもう一段変わります。
ホワイトバランスで印象をコントロール
曇りの日は光が青っぽく、写真が寒々しく写りがちです。そんなときはホワイトバランスを「曇天」に合わせると、少し暖かい色に転んで印象がやわらぎます。
逆に、寒々しさをあえて活かす手もあります。「晴天」や低いケルビンにすると青が強く出るので、しっとりした雨上がりのような雰囲気になります。どちらが正解ということはなく、出したい気分で選ぶものです。
露出補正で明るさを微調整
曇り空は画面に占める白い面積が大きく、カメラの露出が思ったところに来ないことがあります。撮ったら必ず背面で確認して、±0.3ずつ振る。これだけで歩留まりが上がります。
RAWで撮っておくと後から救える
曇りの日は空の明るさや色の微調整をしたくなる場面が多いので、RAWで撮っておくと後から救えます。JPEGだけだと、白飛びした空は戻ってきません。
容量は増えますが、曇りの日は特に「あとで少し持ち上げたい」が起きやすいので、おすすめです。
まとめ
曇りの日の撮り方を整理すると、こうなります。
- パッとしない原因は3つ … 影が出ない/空が白飛びする/コントラストと彩度が下がる
- でも曇りは有利 … 影が出ない・立ち位置が自由・設定が安定・緑と花の色が濃く出る
- いちばん効くのは空の扱い … 空を切る/あえて背景に使う/入れるなら露出補正をプラス(+0.3〜+1.0)
- モードはAモードが基本
- ISOはSSが足りない分だけ上げる
- SSは1/125〜1/250を目安に
- WB・露出補正・RAWで仕上げる
設定の話は4番目以降です。先に空をどうするか。これだけ持ち帰ってもらえたら嬉しいです!!
曇りの日に撮れた1枚があったら、ぜひX(@YossanCamBlog)で見せてください。楽しみにしています!!
最後までお読み下さりありがとうございました!
それでは次の記事でお会いしましょう!

