どうも!!よっさん(@YossanCamBlog)です!
逆光で撮ると、被写体が真っ暗になったりして思うように撮影できないって思った事ないですか?
顔が真っ黒になる。全体が白っぽくぼやける。たしかに逆光は失敗しやすい光です。私も最初は「太陽を背にして撮るもの」と思い込んでいました。
でも今は逆です。晴れた日にいちばんワクワクするのが逆光になりました。
理由はシンプルで、逆光でしか撮れない絵があるからです。順光では絶対に出ない写真が3種類あって、それを知ってから撮るのが楽しくなりました。

この記事では、①逆光で失敗する原因 ②その対処 ③逆光でしか撮れない3つの絵 の順で解説します。作例はすべて私が撮ったものです!!
逆光で失敗するのは2パターンだけ
まず原因から。逆光の失敗は、実はこの2つしかありません。
① 被写体が真っ黒になる
いちばん多いのがこれです。原因はカメラが背景の明るさに引っ張られること。
カメラは画面全体の明るさを見て露出を決めます。逆光では背景(空や光源)がとても明るいので、カメラは「明るいシーンだ」と判断して全体を暗く写します。その結果、主役の被写体だけが真っ黒に沈む。
② 白っぽく、眠い写真になる
もう1つがこれ。レンズに直接光が入ると、内部で反射して画面全体に薄い膜がかかったようになります。これがフレアです。コントラストが下がって、ぼんやりした印象になります。
この2つ、原因は同じです。 逆光は明暗差がいちばん大きくなる光なので、カメラが処理しきれずにどちらかに転ぶ。それだけのことなんです。
原因が1つなら、対処も筋が通ります。順番に見ていきましょう!!
まず覚えるのは「露出補正をプラス」
失敗①への対処です。これだけで大半は解決します。
露出補正をプラスに振ってください。目安は +0.7〜+1.7 くらい。曇りの日(+0.3〜+1.0)より大きめに振るのがポイントです。逆光のほうが明暗差が大きいぶん、カメラの判断とのズレも大きくなります。
撮ったら背面モニターで確認して、まだ暗ければさらにプラスへ。ここは1枚で決めようとせず、±0.3ずつ振って何枚か撮るのが確実です。
判断基準は「主役は被写体か、背景か」
ただしプラスに振ると、代わりに背景の空は白く飛びます。逆光では「被写体も空も両方きれいに」が、ほぼ成立しません。どちらかを選ぶことになります。
判断はこう考えると早いです。
逆光で人の顔や料理が暗くなってしまった。それをちゃんと見せたい
→ プラスに振ります。 背景の空が白く飛んでも、主役さえ写っていれば写真として成立します。逆光で人を撮るときは、ほぼこちらです。
夕日や空のグラデーションを見せたい
→ マイナスに振ります。 手前の人や建物は黒く落ちますが、それが後述の③シルエットになります。「暗くなってしまった」ではなく「暗くした」写真です。
暗くなった被写体を救うのか、暗いまま活かすのか。この二択です。
曇りの日の露出補正も同じ考え方です。あわせてどうぞ。
→ 曇りの日の写真の撮り方|白い空をどうするかで印象が決まる
もう1つの失敗、フレアは「入れない」のが基本
続いて失敗②のフレアへの対処です。こちらはシンプルで、レンズに直射光を入れないようにする。これに尽きます。
- レンズフードを付ける。いちばん効きます。付けっぱなしで困ることはほとんどありません
- 手やハレ切りで太陽を隠す。レンズの上に手をかざして、直射光だけを遮ります。ファインダーを見ながら、白っぽさが消える位置を探します
- レンズを拭く。汚れや指紋があるとフレアが一気に増えます。逆光はレンズの汚れがいちばん出る光なので、出かける前にひと拭きしておくと安心です
なお、フレアをあえて表現に使う撮り方もあります。ただ、私自身がまだ狙って撮ったことがないので、この記事では、対処法についての記載で留めておきますね!
ここまでが失敗への対処です。ここからは、逆光を積極的に使う話に移ります!!
逆光でしか撮れない3つの絵
ここからが本題です。順光では絶対に出ない絵を3つ紹介します。逆光を「避けるもの」から「狙うもの」に変えてくれるのが、この3つです。
① 光条 ─ 太陽を絞って光を割る
太陽が線状に割れて、星のように写るあれです。光条(こうじょう)とか光芒(こうぼう)と呼びます。

出すコツは2つです。
絞りを絞ること。F11〜F16あたりまで絞ると出やすくなります。開放(F1.8など)では丸くぼやけるだけで、光条にはなりません。光の線の本数は絞り羽根の枚数で決まるので、レンズによって表情が変わります。
もう1つが太陽を半分隠すこと。枝、葉、建物の縁、電柱。何かの陰から太陽が顔を出す位置に立つと、くっきりした光条になります。太陽が完全に出ていると光が強すぎて、ただの白い塊になりがちです。
これは一眼レフやミラーレスの得意技です。スマホでも撮れないことはありませんが、絞りを自分で決められるカメラのほうが圧倒的に出しやすい。せっかくカメラを持っているなら、ぜひ試してほしい絵です!!
絞り(F値)そのものがピンとこない方はこちらもどうぞ。
→ F値(絞り値)とは?低い?高い?何がいいの?
② 透過光 ─ 葉や花びらを透かす
2つめは透過光。薄いものに光を通すと、内側から光っているように写ります。

花びら、葉、氷、ガラス。光を通す素材なら何でも同じことが起きます。紅葉も同じで、赤や黄色が驚くほど鮮やかになります。

やることは立ち位置だけ。被写体の向こう側に光が来る位置に回り込む。完全な逆光でなくても、斜め後ろから光が入る半逆光で十分効果が出ます。
このとき背景が暗いほど透過光は際立ちます。暗い木立、影になった建物、日陰。明るい被写体と暗い背景のコントラストが、あの透明感をつくっています。(明暗の差が立体感を生む話は写真に奥行きを出す方法でも詳しく解説しています)
この原理をガラスでやったのが風鈴の記事です。被写体が花びらからガラスに変わるだけで、まったく同じ話をしています。
→ 風鈴の撮り方|”エモい”を決めるのは背景と光の向き
③ シルエット ─ あえて黒く落とす
3つめは発想を変えて、被写体を真っ黒にしてしまう方法です。
失敗①で「被写体が黒くなる」と書きましたが、それを狙ってやると作品になります。

コツは3つです。
露出補正をマイナスに振る。空の色を残すために、被写体は捨てます。プラスとは逆の判断です。
形がはっきりした被写体を選ぶ。真っ黒になるので、色や質感は消えます。残るのは輪郭だけ。人、木、鉄塔、建物。シルエットだけで何か分かるものが向いています。
空に色がある時間帯を狙う。真っ白な空だとただの白黒写真になりますが、夕方や朝方ならグラデーションが乗ります。

空に色がつく時間帯については、こちらで解説しています。
→ マジックアワーって何?気軽に幻想的な写真が撮れる時間帯!
逆光のときの設定
設定はシンプルです。順番に決めていきます。
モードはA(絞り優先)
F値だけ自分で決めて、シャッタースピードはカメラに任せるモードです。(キヤノンはAv表記)
- 光条を狙う → F11〜F16まで絞る
- 背景をぼかしたい → F1.8〜F4で開ける
決めることを1つに減らすのが狙いです。現地では立ち位置と光を探すのに集中したいので。
露出補正で明るさを決める
前述のとおり、被写体を出すならプラス、空を残すならマイナス。ここが逆光撮影のいちばん大事な判断です。
測光モードを変える手もある
カメラには「画面のどこを見て明るさを決めるか」を選ぶ設定があります。
初期設定はたいていマルチパターン測光(画面全体を見る)ですが、これをスポット測光(中央の狭い範囲だけを見る)に変えると、被写体に合わせた明るさで撮れます。人物の顔を出したいときに便利です。
ただし測光モードを切り替えると他のシーンで戸惑うので、まずは露出補正で慣れてからで十分だと思います。
AEロックで「ここの明るさ」を固定する
スポット測光と組み合わせると強力なのがAEロックです。逆光で人を撮るとき、露出補正より早く決まることがあります。
やり方は3ステップです。
- 明るさを合わせたいところ(人の顔など)を画面の中央に入れる
- AEロックボタンを押して、その明るさで固定する
- 押したまま構図を戻してシャッターを切る
露出補正が「カメラの判断に対して足し引きする」方法なのに対して、AEロックは「ここの明るさで撮って」と直接指定する方法です。空の面積が構図によって変わるような場面でも、被写体の明るさがブレません。
ボタンの名前と位置は機種によって違います。ニコンだと AE-L/AF-L という表記が一般的です。専用ボタンがない機種でも、カスタムボタンに割り当てられることが多いので、お使いのカメラの説明書を確認してみてください。
※ここは一段レベルが上がる話なので、初心者のうちは露出補正だけで十分です。「毎回補正するのが面倒だな」と思いはじめたら、思い出してみてください。
シャッタースピードが落ちたら手ブレに注意
ここが見落としがちな落とし穴です。
光条を狙ってF16まで絞ると、その分シャッタースピードが落ちます。 明るい日中なら問題ありませんが、夕方や日陰が混ざるとブレやすくなります。
とくにZ50ⅡやZ30のようにボディ内手ブレ補正がない機種では、ここを意識しておくと歩留まりが変わります。SSが足りなければISOを上げる。順番は曇りの日と同じです。
手ブレ補正について解説している記事があるので、よければこちらもどうぞ!
→ Z50Ⅱに手ブレ補正はないけど、実際どうなの?
晴れた日に試してほしいこと
最後に、行動につながる話を。
太陽の位置を意識して、被写体の周りを一周歩いてみてください。
同じ被写体でも、太陽が自分の後ろにあるとき(順光)、横にあるとき(サイド光)、被写体の向こうにあるとき(逆光)で、まったく違う写真になります。
歩きながら、こう自問してみてください。
「いま光はどっちから来ている?」
これが習慣になると、逆光は避けるものではなく選ぶものになります。花でも、建物でも、人でも同じです。ここがこの記事でいちばん持ち帰ってほしいところです!!
まとめ
逆光の撮り方を整理すると、こうなります。
- 失敗は2パターンだけ … 被写体が真っ黒/フレアで白っぽい。原因はどちらも明暗差が大きいこと
- まず露出補正をプラス(+0.7〜+1.7)。曇りより大きめに振る
- 判断基準は「暗くなった被写体を救うか、暗いまま活かすか」
- AEロックを使うと「ここの明るさ」を直接指定できる(慣れてきたら)
- 光条 … F11〜F16に絞って、太陽を何かの陰から半分覗かせる
- 透過光 … 被写体の向こうに光を置く。背景が暗いほど際立つ
- シルエット … 露出補正をマイナス。形がはっきりした被写体を、色のある空で
- フレアは消すか活かすかを自分で選ぶ。まずはレンズフード
- 絞るとSSが落ちる。手ブレ補正なし機はとくに注意
ところで、この記事は「光に向きがある日」の撮り方でした。逆に光が回って影が出ない日は、まったく別の撮り方になります。
2つ読んでおくと、空を見てその日の撮り方を決められるようになります。次に撮りに行く日の参考にどうぞ!!
逆光でいい1枚が撮れたら、ぜひX(@YossanCamBlog)で見せてください。楽しみにしています!!
最後までお読みくださりありがとうございました!
皆様の写真ライフが楽しいものになる事を祈っております!
それでは次回の記事でお会いしましょう!
