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室内で写真がブレる原因と直し方|ISO100のまま撮って1/6秒になった話【作例と実測値】

室内で撮った2枚の比較。左は1/6秒ISO100でブレた写真、右は1/100秒ISO800で止まった写真

どうも!!よっさん(@YossanCamBlog)です!

外では上手く撮れるのに、部屋の中に入ったとたん写真がぼやける。そんな経験ないですか?

私もそうでした。しかもそれは「腕がないから」だと思っていました。

でも違いました。原因はもっと単純で、室内が暗いぶん、シャッタースピードが落ちているだけです。設定を1つ変えるだけで止まります。

この記事では、私が実際に撮った失敗写真と成功写真を、撮影データつきで並べます。何秒だったのか、ISOはいくつだったのか、全部出します。数字で見ると、何が起きていたのかが一目で分かります。

この記事の作例について

作例はすべて私が撮ったものです。使っているのは Nikon Z30。ボディ内手ブレ補正のないカメラです。撮影データはすべて実際のファイルから読み出した値です。

夜の室内で撮影した栽培キットの芽。シャッタースピード1/6秒で全体がブレている
ƒ/1.8 1/6秒 ISO100 50mm(75mm相当)|これが失敗写真です。カメラの操作にまだ明るくなかったころに撮りました
夜の食卓で撮影したごはん。シャッタースピード1/100秒で米粒の輪郭がはっきり写っている
ƒ/2.8 1/100秒 ISO800 24mm(36mm相当)|こちらは止まっています。米粒の輪郭と、表面のツヤが残っています

どちらも夜の室内、同じZ30です。腕が上がったわけでもありません。違うのはISOだけでした。

室内で写真がブレるのは、シャッタースピードが落ちているから

まず原因からいきましょう。

暗い場所では、カメラはシャッターを長く開ける

カメラは、暗い場所では光をたくさん集めようとして、シャッターを開けている時間を長くします

シャッターが開いている間にカメラが少しでも動くと、そのぶん写真がブレます。室内でブレるのは腕の問題ではなく、この「開いている時間」が長すぎるからです。

明るさの仕組みそのものについては、こちらで詳しく書いています。

写真が暗い/明るすぎる悩みを解決!露出の三要素「絞り・SS・ISO」の基本と関係性 サムネイル シャッタースピードとは? 使いこなせば、写真の表現が変わる!

実測:ISO100のままだと1/6秒まで落ちていた

さきほどの失敗写真、シャッタースピードは1/6秒でした。

1/6秒というのは、シャッターが約0.17秒開いているということです。手持ちで0.17秒じっとしているのは、まず無理です。息をしただけで動きます。

そしてISOは100明るい屋外と同じ設定のまま、夜の部屋で撮っていました。カメラは光が足りないぶんを、シャッターを開ける時間で埋めるしかなかった。それが1/6秒です。

何秒までなら止まるのか

目安があります。シャッタースピードを「1 ÷ 焦点距離」秒より速くする、というものです。

ここで大事なのが、APS-Cのカメラは焦点距離を1.5倍して考えること。Z30やZ50Ⅱはこれにあたります。

作例レンズ35mm換算必要なSSの目安実際のSS判定
失敗した写真50mm75mm相当1/80秒1/6秒約4段足りない
止まった写真①24mm36mm相当1/40秒1/100秒足りている
止まった写真②24mm36mm相当1/40秒1/250秒十分

失敗した1枚だけ、必要な速さに約4段(16倍)届いていませんでした。

そしてもう1つ。失敗写真は50mm、成功写真は24mmです。望遠寄りのレンズほどブレやすい。同じ手の揺れでも、写る範囲が狭いぶん、画面の中での揺れが大きく見えます。

ここは断言しません

動くものを撮ると、カメラを止めていても被写体のほうがブレます(被写体ブレ)。これはさらに速いシャッタースピードが要ります。ただ私はその失敗例を手元に持っていないので、この記事では断言しません

いちばん効くのは、ISOを上げること

原因が「シャッタースピードが遅い」なら、やることは1つです。シャッタースピードを速くする。

そのために動かすのがISOです。

明るさが違えば、必要なISOも変わります

夜の食卓で撮影した汁物。シャッタースピード1/250秒でブレずに写っている
ƒ/1.7 1/250秒 ISO400 24mm|こちらはISO400で足りました

さきほどのごはんの写真はISO800で1/100秒、この汁物はISO400で1/250秒。どちらも夜の食卓です。

つまり「室内ならISOはいくつ」という決まった正解はありません。部屋の明るさを見て、シャッタースピードが足りるところまでISOを上げる。これだけです。

「ノイズが増えるから上げたくない」への答え

ISOを上げるとノイズ(ザラつき)が増えます。これは本当です。だから上げたくない、という気持ちもよく分かります。

でも、ブレた写真は後から救えません

  • ノイズ … 残っている写真に乗っているだけ。後処理である程度減らせますし、縮小して見ればほとんど気になりません
  • ブレ … 情報そのものが失われています。どう頑張っても戻りません

私の失敗写真も、ノイズはまったくありません(ISO100なので当然です)。ノイズのない、ブレた写真が残っただけでした。

ISO感度そのものの仕組みや、シーン別の目安はこちらにまとめています。

サムネイル ISO感度の基本と使い方|初心者向けに屋内・夜景の設定も解説

F値を開けても、解決しないことがあります

「暗いならF値を小さくすればいい(レンズを開ければいい)」——これも正しい方法です。実際、光をたくさん取り込めます。

ただし、F値を開けると別のことが起きます。

シャッタースピードは足りているのに、失敗に見えた1枚

水族館の水槽の中の魚と白い砂。魚と周りの砂粒は解像し、手前と奥だけがボケている
ƒ/1.8 1/1000秒 ISO1600 50mm|私はこれを長いこと「ブレた写真」だと思っていました

水族館で撮った1枚です。でもこれ、ブレていません。1/1000秒です。

1/1000秒でブレることはまずありません。よく見ると、魚の体と、そのまわりの砂粒はちゃんと解像しています。崩れているのは手前の砂と、奥の岩だけです。

これが被写界深度です。F1.8まで開けると、ピントが合う奥行きがほんの数センチしかありません。ピントは合っている。合っている範囲が狭すぎるだけです。

同じ設定の写真と並べると、はっきりします

水族館の水槽を泳ぐ青い魚。奥に別の魚が見える
ƒ/1.8 1/1000秒 ISO400 50mm|上の1枚とシャッタースピード・F値・焦点距離・カメラがすべて同じです

同じ設定で、片方は「ブレて見える」、片方はそう見えない。設定が同じなら、その違いはブレではありません。被写体との距離と、どこにピントを置いたかの違いです。

「ブレた」と思ったら、まず数字を見る

ここが今回いちばん伝えたいところかもしれません。

撮った本人でも、ブレとピントの薄さは見分けがつきません。 私はこの水族館の写真を、ずっと「ブレた失敗写真」だと思っていました。

でも撮影データを見れば一発です。

撮影データ疑うべき原因やること
SSが遅い(1/焦点距離より遅い)手ブレISOを上げてSSを稼ぐ
SSは速いのに全体がソフト被写界深度/ピント位置F値を絞る(数字を大きくする)。ピントを合わせ直す

ここを取り違えると、対処が空振りします。 ピントの問題なのにシャッタースピードを上げても、何も変わりません。

手ブレ補正のないカメラで、室内を撮る

私が使っているZ30、そしてZ50Ⅱには、ボディ内手ブレ補正がありません

つまりカメラ側が助けてくれないぶん、シャッタースピードを自分で確保するしかないということです。この記事の作例が全部Z30なのは、そういう理由でもあります。

逆にいえば、手ブレ補正がなくても室内は撮れます。ISOを上げればいいだけです。

Z50Ⅱに手ブレ補正はないけど、実際どうなの?

構え方でも少し変わります。 私がやっているのは、

  • ひじを体につける
  • テーブルや壁に手や体を預ける

ただし、これは「あと1段」を稼ぐための工夫です。4段足りないときには効きません。先にISOです。

使っていないので触れません

ニコンには「感度自動制御」の低速限界設定という機能があります。シャッタースピードが一定より遅くならないよう、カメラが自動でISOを上げてくれるものです。便利そうなのですが、私自身が普段使っていないので、この記事では触れません

室内で撮るときの順番

私が室内で撮るときは、AモードかMモードのどちらかです。この2つで書きます。

Aモード(絞り優先)で撮る場合

  1. F値を決める(背景をぼかしたいなら小さく、全体を写したいなら大きく)
  2. シャッタースピードの表示を見る ← ここが大事
  3. 1 ÷(焦点距離×1.5)秒より遅かったら、ISOを上げる
  4. シャッタースピードが速くなるのを確認して撮る

Aモードでは、シャッタースピードはカメラが決めます。だからISOを上げると、カメラが自動的にシャッタースピードを速くしてくれます。これが「ISOを上げるとブレが止まる」の中身です。

2番を飛ばすと、私の失敗写真になります。 F1.8にしていても、ISO100のままならカメラは1/6秒を選びます。

Mモード(マニュアル)で撮る場合

  1. シャッタースピードを先に決める(1 ÷(焦点距離×1.5)秒より速い値)
  2. F値を決める
  3. 足りない明るさをISOで埋める

Mモードなら、シャッタースピードを自分で握れます。「ここより遅くしない」を先に決められるのが強みです。

マニュアル撮影(Mモード)のやり方|初心者は3ステップで覚えるのが正解【Z50Ⅱ/Z30】

まとめ

  • 室内でブレるのは腕のせいではなく、暗いぶんシャッタースピードが落ちているから
  • 目安は 1 ÷(焦点距離×1.5)秒。50mmをAPS-Cで使うなら1/80秒は欲しい
  • いちばん効くのはISOを上げること。私の失敗写真はISO3200にしていれば止まっていた計算
  • ノイズは残る写真に乗るだけ。ブレた写真は戻らない
  • F値を開けるのも手だが、被写界深度が薄くなる。1/1000秒でも「失敗に見える」ことがある
  • ブレかピントか迷ったら、撮影データのシャッタースピードを見る
  • Aモードならシャッタースピードの表示を必ず見る。Mモードならシャッタースピードを先に決める

私が室内でまともに撮れるようになったきっかけは、機材でも構図でもなく、ISOを上げるようになったことでした。

同じところでつまずいている人の役に立てば嬉しいです!!

室内でうまく撮れた1枚があったら、ぜひX(@YossanCamBlog)で見せてください。楽しみにしています!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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