どうも!!よっさん(@YossanCamBlog)です!
「撮ったときは感動したのに、家に帰ってスマホで見返すとなんかのっぺりしてる…」
「目の前の景色はあんなに広がっていたのに、写真にすると平面的でスケール感がない…」
カメラを始めたばかりの頃の私が、まさにこれでした。設定は間違っていないはずなのに、うまい人の写真とは何かが違う。その「何か」の正体が、奥行き(立体感)です。
先に答えを言ってしまいますね。写真に奥行きを出すコツは、主役と、背景・手前に「差」を作ること。これだけです!!
距離の差、ボケの差、明るさの差、大きさの差。写真は3次元の世界を2次元に閉じ込めるものなので、何もしないと「差」が消えて平面的に写ってしまうんです。逆に言えば、「差」を意識的に作ってあげれば、写真は勝手に立体的になります!!
のっぺり写真の正体は、主役と背景に「差」がないこと
具体的なテクニックの前に、30秒だけ理屈の話をさせてください。ここが分かると、5つのテクニックが丸暗記じゃなくて「応用できる考え方」になります!!
写真が平坦に見えるときって、実はほぼ同じ状況で起きています。
- 曇りの日で、全方向から光が均等に回っている(影ができない)
- 主役と背景の明るさがほとんど同じ
- 主役と背景の距離が近くて、ボケの差もない
- 画面の中に「手前のもの」が何も写っていない
つまり、主役と背景に「差」がなくなった瞬間に、写真はのっぺりするんです。
ということは、やるべきことはシンプル。「主役の手前か奥に、明るさ・距離・ボケ・大きさの差を1つでも作る」。これから紹介する5つのテクニックは、ぜんぶこの言い換えです。それでは、いってみましょう!!
①前景・中景・背景の「3レイヤー」を作る
5つの中で一番大事な、背骨になる考え方です!!
奥行きのある写真は、だいたい画面の中が「前景(手前)・中景(主役)・背景(奥)」の3つの層でできています。演劇の舞台セットみたいなイメージですね。手前に何かがあって、真ん中に主役がいて、奥に背景が広がっている。層が重なっているから、見る人は「手前から奥への距離」を感じられるんです。
初心者のうちは、主役だけを見て「中景オンリー」の写真を撮りがちです(過去の私です…)。カメラを構えたら、シャッターを切る前に一度だけこう自問してみてください。
「この写真、手前に何か入れられないかな?」
草でも、柵でも、テーブルの上のカップでもOK。一歩下がって手前のものをフレームに入れるだけで、写真に「層」が生まれます。

②前ボケを入れる(いちばん手軽に「手前の層」が作れる)
「手前に何か入れると言われても…」という方に、即効性No.1のテクニックがこれ。前ボケです!!
実は私、スナップをしていると道の写真ばかり撮っていることに気づいた時期がありまして。なんでだろう?と分析してみたら、前ボケを入れた状態で道を撮ると奥行きが出るのが楽しくて、無意識に繰り返していたんです。この記事の原型は、そのときの気づきから生まれました。
手前のものをあえてボカして、奥の主役にピントを合わせる。すると見る人の視線は「ボケた手前」を通り抜けて「くっきりした主役」に届くので、その間の距離を自然と感じてくれるんです。

もう1枚、分かりやすいパターンを。下の写真は手前の木をボカして、奥の石碑にピントを合わせたものです。手前の層(ボケた木)があるだけで、石碑までの距離がグッと感じられますよね!!

やり方は簡単で、F値をいちばん小さくして、レンズのすぐ近く(10〜30cmくらい)に葉っぱや花がかぶる位置に自分が動くだけ。ピントは奥の主役に合わせます。
③リーディングラインで視線を奥へ運ぶ
リーディングラインとは、見る人の視線を導く「線」のこと。道、柵、川、線路、橋の欄干、並木…。手前から奥に伸びる線が画面にあると、見る人の視線がその線に乗って奥まで運ばれていくので、写真に奥行きが生まれます!!
さっきの②で載せた道の写真も、実は前ボケとリーディングライン(道)の合わせ技なんです。私が道の写真ばかり撮っていたのは、この2つの効果を同時に得られていたからなんですね。
コツは、線が画面の端(特に手前の角)から始まるように立ち位置を調整すること。線が途中から始まると、視線の「入口」がなくなって効果が弱まります。

どこを切り取るか=フレーミングの感覚は、スナップ写真とは?スナップ写真で身につけるフレーミングの感覚!で詳しく書いているので、あわせてどうぞ!!
④光の向きで明暗の「差」を作る(サイド光・逆光)
ここ、のっぺり問題の核心です!!
正面から光が当たる順光は、色は綺麗に出るんですが、影が被写体の後ろに隠れてしまうので立体感が出にくいんです。記念写真が平面的に見えがちなのはこれが理由。
そこで試してほしいのが、この2つです。
- サイド光(横からの光)…被写体の片側に影ができて、凹凸がくっきり。朝夕の低い光は最高のサイド光です
- 逆光(後ろからの光)…被写体の輪郭が光で縁取られて、背景から浮かび上がります。露出補正を+0.3〜+1くらいにすると主役が暗くなりすぎません
被写体は同じでも、自分が90度回り込むだけで明暗の「差」が生まれて、写真は一気に立体的になります。光の向きは、お金のかからない最強の機材です!!
とくに逆光は明暗差がいちばん大きくなる光で、使いこなすと表現の幅が一気に広がります。露出補正の振り方から、光条・透過光・シルエットの出し方まではこちらにまとめました。
→ 逆光の撮り方|光条・透過光・シルエット、逆光でしか撮れない3つの絵
↓ サイド光の写真

逆光の写真

ちなみに「曇りの日はどこにも影がなくて、全方向から均等に光が回る」ので、実はのっぺり写真の最多発生地帯です。曇りの日の対策は曇りの日の写真撮影のコツにまとめています!!
⑤ボケの量で「距離の差」を見せる
最後は、②の前ボケを背景側にも広げた考え方です。主役はくっきり、背景はふんわりボケていると、見る人は「主役と背景は離れているんだな」と距離の差を感じます。ボケは距離の翻訳機なんです!!
ボケの量は、実はF値だけでは決まりません。ざっくり言うと、この4つで決まります。
- F値を小さくする
- 焦点距離を長くする(ズームの望遠側を使う)
- 被写体に近づく
- 被写体と背景の距離を離す
ボケないと悩んでいる方は、たいてい3と4が足りていません。F値そのものの意味はF値(絞り値)とは?低い?高い?何がいいの?で解説しているので、復習したい方はこちらから!!

まとめ|「差」を1つ作るだけで、写真は立体的になる
最後にもう一度だけ。写真の奥行きは、主役と背景・手前に「差」を作ると生まれます!!
- 3レイヤー…手前・主役・奥の層を作る(考え方の背骨!)
- 前ボケ…いちばん手軽な「手前の層」
- リーディングライン…線で視線を奥へ運ぶ
- 光の向き…サイド光・逆光で明暗の差を作る
- ボケの量…距離の差を翻訳して見せる
5つ全部を1枚に詰め込む必要はありません。次の撮影で、どれか1つだけ試してみてください。「あ、のっぺりしてない!」という1枚が撮れたら、もうこっちのものです!!
ちなみに、レタッチ(明暗の調整)でも立体感を後から足せますが、まずは撮影時に「差」を作るのが先。土台のある写真は、レタッチでもっと良くなります。
「次に何を学べばいいか分からない…」という方は、当ブログの記事を学ぶ順番に並べたカメラの始め方ロードマップもぜひ活用してください!!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!それでは!!また次の記事でお会いしましょう!!!

